株式会社あさひデザインワークスの黒岩です。
「デザインとは見た目を整える仕事だ」——
そう思っている方に、一度問い直してほしいことがあります。
「デザイン」はいつから、社会の問題を解く道具になったのでしょうか。
いや、正確には「いつから?」ではなく「なぜ今、改めてその役割が注目されているのか?」です。
ソーシャルグッドデザインの定義
ソーシャルグッドデザインとは?
「ソーシャルグッドデザイン」とは、社会的な課題や問題を起点にし、デザインの力でその解決に貢献する考え方・実践のことです。
環境問題、貧困、差別、高齢化、孤立——
社会に存在する多様な課題に対して、ビジュアル・プロダクト・サービス・空間・情報設計といったデザインの手法を用いてアプローチします。
重要なのは、「社会に良さそうなことをデザインする」という漠然とした善意ではなく、「課題の構造を理解し、設計によって状況を変える」という問題解決のプロセスとしてデザインを捉えることです。

ミレニアル世代・Z世代を対象としたソーシャルグッドデザインのコンセプトで、社会課題を「解く」ことをテーマにした架空のイメージ。
なぜ今、企業がソーシャルグッドデザインに向き合うのか?
背景には「三つの変化」があります!
第一に、消費者の価値観の変化です。
特にミレニアル世代・Z世代を中心に、「何を買うか」より「誰から買うか」「その会社は何のために存在しているか」を重視する消費行動が広がっています。
「企業が社会課題に向き合う姿勢を持つこと」は、もはや差別化要因ではなく、選ばれるための最低条件になりつつあります。
第二に、投資・調達の基準変化です。
ESG投資の拡大により、環境・社会・ガバナンスへの取り組みが企業評価に直結するようになりました。
「デザインを通じた社会課題へのコミットメント」は、ブランド価値だけでなく財務的な評価にも影響します。
第三に、デザイナー自身の意識変化です。
「クライアントの言うものを作る」から「自分たちが何を世の中に送り出すか」を問うデザイナーが増えています。
デザイナーは、「ソーシャルグッドな仕事を選ぶ傾向」が強まっており、採用・組織文化の観点からも無視できない流れです。
美しさと社会性は共存できるのか?
社会課題に向き合うと、デザインが説教くさくなる?
「社会課題に向き合うと、デザインが説教くさくなる」という懸念もよく聞きます。
しかしそれは、課題の深刻さをビジュアルで訴えることをデザインと勘違いしている場合が多い。
三位一体がソーシャルグッドデザインの目指す形?
本当に優れたソーシャルグッドデザインは、「美しく」、「使いやすく」、そして「問題を解決」します。
(三つは矛盾しません)むしろ「美しいから手に取られ、使いやすいから続けられ、課題を解くから意味がある」——この三位一体がソーシャルグッドデザインの目指す形です。
「デザインの仕事が、社会を変える仕事と重なる時代。」
その意味と可能性を、ブログで探っていきます。
SDGsの取り組み



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