株式会社あさひデザインワークスの黒岩です。
「すべての人が使えるデザイン」を目指すアクセシビリティと、「持続可能な未来のためのデザイン」を目指すサステナビリティ——
一見別の分野に見える2つは、根本的な思想を共有しています。
その交差点を理解することで、より深い設計の視点が生まれます。
✺ 共通する「排除しない」という思想
アクセシビリティデザインの本質は、「特定のユーザーを前提にしないこと」です。
視覚、聴覚、運動機能、認知——多様な特性を持つすべての人が使えることを目指します。
サステナビリティも同様に、「現在世代のために将来世代を犠牲にしない、豊かな国のために途上国のリソースを奪わない」という排除しない思想が根幹にあります。
空間的・時間的に、誰かを排除しないこと——これが2つの哲学の共鳴点です。
✺ シンプルさがもたらす二重の効果
アクセシビリティ基準に沿ったUIは、シンプルで直感的な設計になります。
複雑な操作をなくし、認知負荷を下げ、迷わせない。
このシンプルさは同時に、コードの軽量化・ページの高速化・サーバー負荷の低減につながります。
複雑なアニメーション、大量のJavaScript、高解像度の装飾画像——これらはアクセシビリティを下げながら、環境負荷も上げます。
削ることで、両方の問題を同時に解決できます。

✺ 具体的な交差点
高コントラストとディスプレイ省電力
WCAG(ウェブアクセシビリティガイドライン)が定める高コントラスト比の配色は、視覚障がいのある方の閲覧を助けながら、OLEDディスプレイでの省電力にも貢献します。
※ OLED (Organic Light Emitting Diode): 有機発光ダイオードのこと。
代替テキストとSEO・AIアクセシビリティ
画像に代替テキスト(alt属性)を付けることはアクセシビリティの基本ですが、これはページの情報密度を上げ、不必要な画像依存を減らすことにもつながります。
フォームの簡略化
入力フィールドを減らし、オートフィルを活用するフォーム設計は、認知負荷を下げながらサーバーへのリクエスト数も減らします。

✺ 「誰のためのデザインか」を問い続けること
アクセシビリティとサステナビリティの両方が問うのは?
「このデザインは誰かを置き去りにしていないか」という問いです。
今生きている全ての人
そして、未来の人たち——
デザインの影響範囲を広く取ることが、両思想の実践につながります。
SDGsの取り組み



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