素材から変える:「生分解性パッケージデザイン」の最前線について

役立つ情報 365-1

株式会社あさひデザインワークスの黒岩です。


「このパッケージ、捨てるしかないんですよね」──そうクライアントからよく聞きます。
でも今、その常識は大きく変わろうとしています。

「生分解性素材」を使ったパッケージデザインは、機能性もデザイン性も急速に進化しています。


生分解性素材」とは何か

 「生分解性素材」とは、微生物の働きによって自然界で分解される素材のことです。
 プラスチックが数百年かけて分解されるのに対し、「生分解性素材」は数週間~数年で土に還ります。
 ただし、「生分解性」と表示された製品でも、分解条件(温度・湿度・菌の種類)によって大きく異なるため、選定の際には慎重な確認が必要です。


デザイン上の注意点


 「生分解性素材」は、従来素材と印刷・加工の特性が異なる場合があります。
 特に印刷インクの密着性、コーティングの選択、耐水性の確保などは事前検証が必須です。
 

素材の質感や色味を活かしたナチュラルなデザインの方が、ブランドとの親和性が高いケースが多いです。


主要な「生分解性素材」と特徴

PLA(ポリ乳酸)
(トウモロコシや砂糖きびを原料とするバイオプラスチック)
 透明度が高く、通常のプラスチックに近い見た目が実現できます。
 ただし工業用コンポスト環境でないと分解が進みにくいという課題もあります。

バガス(サトウキビ繊維)
(砂糖製造の副産物を使った紙・パルプ素材)
 食品トレーや紙コップに広く使われており、コスト面でも普及が進んでいます。

海藻由来素材
(近年注目を集めているのが海藻を原料にした素材)
 養殖が容易で、土地や淡水を消費しないという点でサステナビリティが高い素材です。
 日本でも研究が進んでいます。

菌糸体(マイセリウム)
(キノコの根のような構造を活用したパッケージ)
 農業廃棄物と組み合わせて成型でき、緩衝材として優れた性能を持ちます。
 IKEAが試験採用したことで広く知られるようになりました。


クライアントへのご提案

 「生分解性パッケージ」を提案する際、コスト面での懸念を示す事も少なくありません。
 その場合は「廃棄コストの削減」「ブランドイメージ向上による顧客獲得」「将来の規制への先行対応」という3つの視点で費用対効果や理解が得られやすくなります。

素材選びから始まるパッケージデザインのリデザイン。
次のプロジェクトで、ぜひ検討してみてください。

SDGsの取り組み

目標 4 質の高い教育をみんなに
目標12 つくる責任つかう責任
目標17 パートナーシップで目標を達成しよう
をメインにサポート業務に取り組みます。
(2026年度 SDGsの取り組み)

株式会社あさひデザインワークスは
「前橋SDGsパートナー」に登録されました。(登録番号:109)

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