株式会社あさひデザインワークスの黒岩です。
「幸福度や豊かさを、どう伝えるか」
デザインで「みらい」をつくる会社へ。
「幸福度や豊かさを、どう伝えるか」
あなたの人生に梯子があるとしたら、今どの段にいるでしょうか。
「幸福度」や「豊かさ」の数字を紹介する前に、まずこの問いから始めます。
統計の理屈より先に、自分の答えを一度出してみると、その後の数字が自分ごとになります。
場面1:梯子を自分に向ける
そのうえで、次のように自問してみてください。
0から10までの段のある梯子を思い浮かべてください。
一番上(10)は「あなたにとって最高の人生」
一番下(0)は「あなたにとって最悪の人生」です。
「最高」が何を指すかは、回答者自身が決めます。
お金でも、家族でも、健康でも構いません。
今、何段目にいますか?
5年後には何段目にいると思いますか?
統計の説明より先に、この問いに自分の言葉で答えてみると、この後の話が自分ごとになります。

場面2:世界の数字を見る
この問いは「キャントリルの梯子(Cantril Ladder)」と呼ばれ、世界幸福度報告書(World Happiness Report)やギャラップ社の世論調査で、100か国以上を対象に使われています。
国別のランキングは毎年更新されます。
(※因みに、日本は147か国中61位(2026年度)でした。)
ここで一つ、丁寧に訂っておきたい点があります。
この数字が測っているのは「人生への評価(life evaluation)」であって、「昨日笑ったか」といった日々の感情(一時的な幸福感)とは別のものです。
「幸せですか?」ではなく「あなたの人生を、あなた自身の物差しでどう評価するか」を尋ねる問いです。
注)この区別を飛ばして「日本は何位(日本は147か国中61位)」だけを切り取ると、誤解を招きます。
場面3:数字を疑う
ここで言い方に注意が必要です。
「お金では幸せになれない」と言い切ると、データと合いません。
人生評価は所得が上がるほど高くなる傾向があり、ただし増え方が緩やかになる、というのが実態に近いです。
そのため「お金は無関係」ではなく、次のように置く方が誠実です。

場面4:梯子の外を見る

梯子の内と外|生態系・将来世代・他地域はこの問いには入らない
結び(この先をどこまで広げるかは、次回の話です。)
もう一度、冒頭で思い浮かべた梯子に戻ってみましょう。
あなたは今、何段目にいますか?
1 あなたの「最高の人生」は、誰が決めた基準ですか。
2 今いる段を支えているのは、お金以外に何ですか。
3 今の段が軽くなるとしたら、何を手放しますか。
キャントリルの梯子で知る「本当の豊かさ」

幸福度を測る「キャントリルの梯子」
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