株式会社あさひデザインワークスの黒岩です。
——続・組織と個人のイノベーションを引き出す思考法——
組織と個人のイノベーションを引き出す思考法の「続編」です。
1. ダブルループ思考を習慣化する3ステップ
2. お手本事例:クリチバ市(ブラジル)
3. 発展形:ボゴタ市(コロンビア)「トランスミレニオ」
| 観点 | クリチバ | ボゴタ |
| コンセプト | 都市計画・土地利用と一体化 | 圧倒的な輸送技術・運行管理 |
| 交通特性 | 低速・軽量(歩行空間と調和) | 高速・重量(時速40km超、45,000人/時) |
| 停留所 | 短間隔でアクセス重視 (500〜600m) | 拠点を絞り速達性重視 |
| 拠点機能 | 行政・福祉・商業を統合(市民通り) | 大型商業施設を集積 |
| 連携施策 | ゾーニング規制 | マイカー抑制・自転車奨励策 |
4. 日本への応用(コンパクト・プラス・ネットワーク)
- 新潟市 — 連節バス「萬代橋ライン」。
公設民営、郊外バスとの乗継拠点整備で郊外便を増便。 - 福岡市 — 都心循環BRTで天神・博多駅・WFを接続、重複路線を減便。
- 名古屋市 — 基幹バス新出来町線(1985年〜)、道路中央走行の先駆例。
- JR気仙沼線・大船渡線BRT — 震災被災線路跡を活用、対面乗継・新駅増設で高頻度運行。
- 東京都(勝どき・晴海・豊洲) — 燃料電池バス・自動走行技術・バリアレス縁石を導入。
応用のポイントは
「車両導入だけで終わらせない」
「土地利用と交通を一体設計する(TOD)」
「行政・住民・事業者の合意形成」
の3点。
5. まとめ:「レバレッジポイントと循環」の視点
この一連の流れで一貫しているのは、渋滞という「出来事」の裏にある「前提(車社会・道路拡張という発想)」を疑い、新しい道路を作らないという引き算の選択をしたことがレバレッジポイントになった点である。
クリチバの「ごみ買い」プログラムも、廃棄物を資源として地域内で循環させる仕組みで、負荷を他地域・未来に転嫁しない設計になっている。
組織やチームの課題整理にこの構造を当てはめる場合、「増やす施策」だけでなく「やめる・減らす施策」を対で検討すると、同じ視点が活きる。
「クリチバ」が教える未来のまちづくり
SDGsの取り組み



最近のコメント