株式会社あさひデザインワークスの黒岩です。
——組織と個人のイノベーションを引き出す思考法——
組織と個人のイノベーションを引き出す思考法
ビジネスや組織運営において、「頑張って改善を重ねているのに成果が出ない」「いつも同じような問題が再発する」という壁にぶつかることはありませんか?
その原因は、問題に対する**「対処の深さ」**にあるかもしれません。
1. 「シングルループ学習」と「ダブルループ学習」の基本
この概念は、アメリカの理論家クリス・アジリス(Chris Argyris)とドナルド・ショーン(Donald Schön)によって提唱されました。
▼ 2つの学習モデルの比較
| 比較項目 | シングルループ学習 | ダブルループ学習 |
| 問いの質 | 「どうすれば上手くいくか?」 | 「なぜこれをやっているのか?」 |
| アプローチの例 | 売れないから、営業の訪問件数を増やす。 | 売れないから、ターゲットや商品コンセプトを見直す。 |
| 得られる結果 | 業務の効率化・継続的改善 | 抜本的な構造改革・イノベーション |
2. 「ダブルループ学習」が生んだ創造的変化の事例
3. 「暗黙の前提(メンタルモデル)」をあぶり出す3つのフレームワーク
① 氷山モデル(Iceberg Model)
目に見える「出来事」から潜り込み、「パターン」「構造」、そして最深部にある「メンタルモデル」を特定します。
👉 キラー・クエスチョン
『このルールを破ったら、どんな恐ろしいことが起きると恐れているのだろう?』
② 推論のハシゴ(Ladder of Inference)
人間が事実から思い込みを形成してハシゴを駆け上がるプロセスを逆行し、事実と解釈を切り離します。
👉 キラー・クエスチョン
『その前提に至った、具体的な客観的事実(データ)は何ですか?』
③ 免疫マップ(Immunity to Change)
「目標」「阻害行動」「裏のコミットメント」「固定観念」の4ステップで、変化を拒む自己防衛メカニズムを解明します。
👉 キラー・クエスチョン
『守りたい裏の目的が脅かされたら、自分にどんな最悪の事態が起きると信じ込んでいますか?』
4. 組織導入時の「障害」と「乗り越えるアプローチ」
ダブルループ学習は既存の成功体験や自己否定を伴うため、強い反発が生じます。
📌 代表的な「障害」と「対策」は以下の通りです。
📌 障害:心理的脅威と防衛反応
【対策】過去否定ではなく「文脈のアップデート」と伝える。
「これまでのやり方は当時としては正解だったが、ゲームのルールが変わった」というストーリーを構成する。
📌 障害:短期成果のプレッシャー
【対策】全社一括ではなく「特区(出島チーム)」を作り、既存の評価軸から切り離して小さな実験を回す。
📌 障害:個人への非難
【対策】「誰が悪いか」ではなく、「どんなシステム(構造やルール)がその行動を生んでいるか」とシステムに意識を向ける。
📌 障害:リーダーシップの固執
【対策】経営層・リーダー自身が「自分も古い前提に囚われていた」と自己開示(脆弱性の開示)を行う。
📝 まとめ:「未来を変える対話」を始めよう
シングルループ(改善)も大切ですが、変化の激しい時代において真のブレイクスルーを生むのは「ダブルループ学習」です。
行き詰まりを感じたときこそ、「私たちは今、どんな暗黙の前提の上に立っているだろう?」と問いかけてみてください。
「シングルループ学習」から「ダブルループ学習」へ
SDGsの取り組み



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