インフォグラフィックで「見えない環境負荷」を可視化するデザイン手法とは

役立つ情報 365-11

株式会社あさひデザインワークスの黒岩です。


CO₂排出量、水使用量、廃棄物の量——
これらの数字は重要ですが、そのままでは多くの人に届きません。
「年間2.3トンのCO₂ !?」と言われても、それがどのくらいの規模なのか、直感的に理解できる人は少ない

インフォグラフィックの力は、見えないものを見える形に変えることです。


⌚︎ 「比較」で規模感を伝える

 最も効果的な可視化手法のひとつは、馴染みのあるものとの比較です。

「2.3トンのCO₂は、東京~大阪を車で約◯往復した場合の排出量に相当します」という変換が、数字を体験に結びつけます。

 Allbirdsがすべての製品にカーボンフットプリントを表示しているのも、同じ原理です。

 他社製品との比較数値を並べることで、単独の数字では伝わらなかった差異が明確になります。

⌚︎ 「時系列」で変化を見せる

 重要なのは、悪い数値も隠さないことです。

 改善途上のデータを含む時系列グラフは、完璧な結果だけを見せるより、はるかに信頼性があります。


⌚︎ 「プロセス」をフローで見せる

 製品がどのようなプロセスで作られ、使われ、廃棄または循環されるかを示すライフサイクル図は、消費者に「この製品の全体像」を提供します。

 素材の産地から廃棄・リサイクルまでの流れを一枚で示すフロー図は、複雑な情報を整理する力があります。

事例:「毎日の1杯から始まる、未来への選択」
(インフォグラフィック)

⌚︎ 感情を動かすビジュアル化

 数値だけでなく、感情に訴えるビジュアル化も有効です。

年間に廃棄されるプラスチックの量を「東京ドーム◯杯分」と示すより、実際の廃棄物の写真とともに数字を置く方が、問題の深刻さがリアルに伝わります。

ただし、恐怖や罪悪感を煽るビジュアルには注意が必要です。

 過剰に暗いイメージは受け手を遠ざけ、「どうせ変わらない」という無力感を生むことがあります。
問題の深刻さを伝えながらも、「だから私たちはこうする」という解決の方向性を同時に示すことが、伝えるデザインの責任です。



⌚︎ テンプレートではなくオーダーメイドを

「汎用のグラフテンプレート」は、見慣れすぎて印象に残りにくい。

サステナビリティの複雑なデータを伝えるために、その文脈とデータに合わせたオーダーメイドのビジュアル事例:「毎日の1杯から始まる、未来への選択」)を設計することが、デザインの専門性の発揮どころです。

SDGsの取り組み

目標 4 質の高い教育をみんなに
目標12 つくる責任つかう責任
目標17 パートナーシップで目標を達成しよう
をメインにサポート業務に取り組みます。
(2026年度 SDGsの取り組み)

株式会社あさひデザインワークスは
「前橋SDGsパートナー」に登録されました。(登録番号:109)

前橋SDGs
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