読書会 「コモンの再生」内田 樹( tatsuru)著・2回目①

読書会 福本塾 あさひデザインワークス

あさひデザインワークスの黒岩です。(黒岩塾「コモンの再生」2回目です)

テーマ:コモンの再生
著者:内田 樹(うちだ たつる)
主催:合同会社発想法研究所(別称:cultivate.press)

チーム:黒岩塾
日時:2024年9月25日(水曜日)
時間:10:00-11:40

Q.「ベーシック・インカムを制度として成功させるには?」(p.36-)
フィンランドがベーシック・インカム導入の国家による実験を始めた。
マーク・ザッカーバーグが母校の卒業式典での発言「ベーシック・インカムを導入し、新しいことに挑戦できるようにすべき・・」と発言した・。
果たして、食うために仕事をする必要がなくなると・・?果たして・・・。

 AIによる大量失業
科学技術の進歩が資本主義経済の基盤を破壊しかねない・!
ベーシック・インカムは大量失業という危機的局面に対する対策としては、或る意味合理的とも言える・。
一つの問題として、「国に扶養される存在」というものがもたらすモラルハザードです・。
「公費で扶養されることに慣れてしまって、労働する意欲を失った人間」や「福祉のフリーライダー」といった激しいバッシングなど根深いものがあります・・。


 ビートルズとアンダークラス
イギリス国民は戦後1945年選挙で保守党から労働党政権となる・。
そして、「ゆりかごから墓場まで」といった高福祉時代がスタートする・。
この制度により、ワーキングクラス(労働者)の子どもたちが無縁だったイギリスの百花繚乱の文化領域と出会う・。(ビートルズを頂点としている・・)
これがイギリスの「サニーサイド」と言われ、同時に「ダークサイド」も生み出すことになる・。


イギリスには伝統的に「アッパークラス」「ミドルクラス」「ワーキングクラス」の階級区分がある。
その後、サッチャー時代の構造改革で炭鉱労働者をはじめ大量の失業者が出ることになる・。
サッチャーは「社会的な成功も失敗も全ては自己責任であり、敗者が公的な支援を求めるのは不当だ・・」と弱者の切り捨てを始める・!
しかし、何故か富裕層を優遇し貧困層に負担増を求めたサチャリズムを労働者は支持することになる・。

サッチャーの思想に共鳴する「向上心のある労働者」と貧困に甘んじる「悪い労働者」とワークキングクラスが分断され、切り捨てられた悪い労働者→「アンダークラス」と呼ばれるようになる・。

ベーシック・インカムの福祉制度で社会的弱者を保護するのは良いことですが、受益者に屈辱感を覚えさせるのではなく、次世代にチャンスを与えるもの(制度)でなければならない・・!

 個人的な感想になりますが・。
イギリスの「アンダークラスと音楽」の関係が気になりました・。
労働者階級や社会的に疎外された若者達がパンクロックに共感(熱狂)したことでした〜。
(私も、一時期夢中になりました😊)


ベーシック・インカムは、ランティエ(高等遊民)の支援を受けて芸術運動や学術的な活動を支援していました・。
ランティエは、第一次大戦勃発と同時に滅びることになります・。

コモン(common)とは、形容詞としては「共通の、共同の、公共の、普通の、ありふれた・・」という意味です。
また、名刺としては「町や村の共有地、公有地、囲いのない草原や荒れ地・・」のことです。

SDGsの取り組み

目標 4 質の高い教育をみんなに
目標12 つくる責任つかう責任
目標17 パートナーシップで目標を達成しよう
をメインにサポート業務に取り組みます・・。
(2024年度 SDGsの取り組み)


株式会社あさひデザインワークスは「前橋SDGsパートナー」に登録されました。
(登録番号:109)

前橋SDGs
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