株式会社あさひデザインワークスの黒岩です。
2026年7月のお休みをお伝えいたします。
海の日に考える、陸と海のつながりー「見えている海、見えていない構造」ー
・7月20日(月曜日・海の日)
「海に感謝する日」
休業とさせていただきます。
海の日を「海に感謝する日」で終わらせず、システム思考の「氷山モデル」を使って、海の問題の” 見えない構造 “まで読み解いてみました・😲
毎年7月の第3月曜日は「海の日」。
1996年に制定されたこの祝日は、海の恩恵に感謝し、海洋国家としての日本の繁栄を願う日とされています。
2026年は7月20日(月曜日)が「海の日」にあたります。
多くの人にとって「海の日」は、海水浴やレジャーを楽しむきっかけの一日かもしれません。
しかし、海洋プラスチックごみや漁獲量の減少、赤潮の頻発といったニュースを目にする機会も年々増えています。
こうした問題は「海で起きていること」として語られがちですが、実際にはその多くが「陸上の設計や仕組み」に起因しています。
「氷山モデル」とは何か?
「氷山モデル(Iceberg Model)」は、システム思考家ドネラ・メドウズらによって整理された、問題を4つの階層で捉えるフレームワークです。
水面に浮かぶ氷山のように、私たちが目にする「出来事」は全体のごく一部にすぎず、その水面下には「パターン」「構造」「メンタルモデル」という、より深く、より変化させにくい階層が存在します。
下図:海の氷山モデル―水面上の「出来事」の下に広がる、「パターン」・「構造」・「メンタルモデル」の3層
| 層 | 内容例 |
| 「出来事」(水面上) | 海岸のごみ、赤潮のニュース、漁獲量減少の報道 |
| 「パターン」(傾向) | 特定の季節・地域で繰り返される問題、年々の悪化傾向 |
| 「構造」(見えない設計) | 都市の排水インフラ、プラスチック包装を前提とした流通、農地の施肥設計、漁業の補助金制度 |
| 「メンタルモデル」(前提・価値観) | 「海は自然に浄化される」という前提、消費と廃棄を分離して考える思考習慣 |

レバレッジポイントはどこにあるか
都市の排水設計や流域治水の仕組み、製品パッケージの設計そのものを変えることは、水面下の「構造」に働きかけるものであり、より大きなレバレッジを持ちます。
以前の記事で取り上げた雨庭(レインガーデン)や流域治水の考え方は、まさにこの「陸のデザイン」が「海の結果」を左右するという構造的な洞察に基づいています。
「海の日」に私たちが向き合うべきなのは、目の前のごみを拾うことだけでなく、「なぜそのごみが生まれ続けるのか」という構造そのものに目を向けることだと言えるでしょう。
レバレッジポイントとは
システム思考では、変化を起こす力点のことを「レバレッジポイント」と呼びます。
海岸清掃のような末端の対症療法は、目に見える出来事に直接働きかけるという意味で重要な活動ですが、システム全体から見るとレバレッジ(てこの力)は小さく、問題は再び発生し続けます。
「感謝する日」から「構造を問う日」へ
「海の日」は、海の恵みに感謝するための一日です。
しかしその感謝は、海で起きている出来事だけを見つめるのではなく、その出来事を生み出している陸上の構造や、私たちのものの見方にまで視線を伸ばすことで、より深いものになるのではないでしょうか。
SDGsの取り組み
目標 4 質の高い教育をみんなに
目標12 つくる責任つかう責任
目標17 パートナーシップで目標を達成しよう
をメインにサポート業務に取り組みます・・。
(2026年度 SDGsの取り組み)
株式会社あさひデザインワークスは
「前橋SDGsパートナー」に登録されました。
(登録番号:109)


